案外、買い物好き
- 201 pages
- 8 hours of reading
ミラノのシャツ屋からソウルのデパ地下まで、世界の都市と旅と買い物をめぐるエッセイ。


ミラノのシャツ屋からソウルのデパ地下まで、世界の都市と旅と買い物をめぐるエッセイ。
ラッフルズホテルという中心的な存在を巡り、もはや存在しない懐かしい世界の象徴として、実際に生きた人々や単なる夢の中の存在が交錯する。失望した写真家のカリヤと、シンガポールでの成功を求める若き冒険者のタケオは、脆くも風変わりな女優モエコと出会う。これは失望を帯びた恋愛小説のようにも思えるが、村上は意図的に夢のようなパズルのピースを混ぜ合わせ、読者自身がそれを完成させる必要がある。