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One week

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井上文学の集大成。遺作にして最高傑作!シベリア抑留の苛酷な現実。奇想天外な大脱走。スパイMの正体。レーニンの秘密。ドン・キホーテ的抗戦。スパイMの奸計により逮捕され共産党から転向した小松修吉は、Mを追って満洲に渡り、終戦後、捕虜となる。昭和21年早春。ハバロフスクの日本新聞社に移送された修吉は、脱走に失敗した軍医の手記を書くよう命じられた。面談した軍医は、レーニンの裏切と革命の堕落を明かす手紙を彼に託した。修吉はこれを切り札にしてたった一人の反乱を始める……。目次月曜日1 ハバロフスクへ2 日本新聞社3 食堂の賄い主任4 哲学者撲殺事件5 正午6 昼休み7 午後の試験8 Mの噂9 セザンヌ大画集10 徐波という店員11 二つの大事件火曜日1 出張聴取2 脱走計画3 スープをすする廃帝4 入江軍医中尉の脱走談5 入江軍医の回心6 痒みの原因7 レーニンの背信8 楽園駅で水曜日1 偽脱走記2 春がきた ヴィスナー・プリシュラー3 恋文4 自画像5 裁判6 先生の手帳7 賭け木曜日1 取引き2 鏡の架かった壁3 ソーニャ4 集団銃殺刑5 賭ける6 オロチ人の看守金曜日1 ザイツェフ閣下2 街で一番の仕立屋3 旧友交歓4 のこる理由5 この世でもっとも恐ろしい拷問6 レーニンの手紙は破かれた7 逆戻り土曜日1 手紙の値打ち2 オロチ人の立場3 待ってるわ ジャッタンドレ4 屋上楽園5 剃刀の刃渡り日曜日小説家井上ひさし最後の傑作 大江健三郎※電子書籍版には解説は収録しておりません。本文より「起きるんだ、日本人(イエポンスキー)」肩を強く揺すられて目を覚ました。「……早く(ダワイ)! 」満洲人の大好きな揚煎餅よろしく油でベトベトの薄っぺらな布団を少し押し下げて声の主をたしかめると、それは思った通りで、極東赤軍政治部のチチコフ少尉が、「早く(ダワイ)、早く(ダワイ)、早く起きなさい」ロシア語と日本語をちゃんぽんに並べながら木製の簡易寝台をわさわさと揺さぶっていた。(「月曜日 1ハバロフスクへ」)井上ひさし (1934-2010)山形県生れ。上智大学文学部卒業。浅草フランス座で文芸部進行係を務めた後、「ひょっこりひょうたん島」の台本を共同執筆する。以後『道元の冒険』(岸田戯曲賞、芸術選奨新人賞)、『手鎖心中』(直木賞)、『吉里吉里人』(読売文学賞、日本SF大賞)、『腹鼓記』、『不忠臣蔵』(吉川英治文学賞)、『シャンハイムーン』(谷崎潤一郎賞)、『東京セブンローズ』(菊池寛賞)、『太鼓たたいて笛ふいて』(毎日芸術賞、鶴屋南北戯曲賞)など戯曲、小説、エッセイ等に幅広く活躍した。2004(平成16)年に文化功労者、2009年には日本藝術院賞恩賜賞を受賞した。1984(昭和59)年に劇団「こまつ座」を結成し、座付き作者として自作の上演活動を行った。

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One week, Hisaši Inuoe

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2013
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(Paperback)
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