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回天の門

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幕末の志士の中でも、清河八郎の評判はきわめて悪い。「変節漢」「山師」「出世主義者」とまで、ひとは呼ぶ。今なお誤解のなかにあるこの男は、荘内藩の素封家から飛び出してきた“草莽の士”であった。卓越した頭脳と肉体にめぐまれたカリスマでありながら、ほんの少しだけ倒幕には早すぎた志士。幕府の罠にはまり、同志や妻をうばわれ、長く潜行した日々。郷里出奔から、攘夷を説いて諸国をまわり、ついに麻布一ノ橋で凶刃に倒れるまでの、悲運の人生を描く。

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回天の門, 藤沢周平

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1986
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